強い人とは

対人関係

「強い人とは?」と聞かれると、皆さんはどんな人をイメージしますか?

力持ち?忍耐強い人?傲慢?見た目の大きさ?童話の金太郎のように、熊と闘えるような人・・・など、イメージした方もいるかもしれませんね((笑))

今日は、強い人とは、どんな人か?という所について、お話していきます。

勝負の世界に居ると、どうしても、1位が強い人☆となるので、すごく分かりやすいかもしれません。

しかし、勝負の世界ではない場合、どんな人を強い人と表現するのでしょうか。

私が良く、耳にするのは、整骨院という現場なので少し偏りはありますが、「私の、母は強い人でね~」という形で、使われます。ようは、忍耐強い人。

しかし、私は、本当の意味での強い人は、忍耐強い人ではないと思っています。

忍耐強くても、身体をボロボロにして、整骨院にやってくる人を強い人だとは思わないからです。というのも、お身体に触れると、身体を犠牲にしていることが目に見えて分かるのです。そして、何より、疲れ果てて、自分の身体の声も聴けないほど余裕が無くなっている。

そんな方というのは、はたから見れば、努力家とも言われるのかと思いますが、言い方を変えると、周りに合わせる都合のいい人です。

それでは、身体もその方ご自身も報われないですし、いつか、悲鳴をあげてしまうことになります。

強い人とは、力を見せつけるわけでもなく、権力を盾に傲慢な方のことでもありません。

本当に、強い人とは、優しい人です。ようは、優れた人という事です。

私たち、日本人は奉仕の精神から、この優しさを他者に対してしか使用しません。

弱い者には、優しさを・・・。幼いころから、皆さん、そんな事が身についているので、大半の整骨院へくる方々は、優しい方ばかりです。・・・・「他人に対しては・・・」

です。

私が、言う、優れた人というのは、自分に対して優しい人なのです。

私たちの身体は、この人生で与えられるのは、今使っている、この一体の肉体だけです。

人には、気を遣う。もっと、こうしたら、あの人は喜んでくれるとか、もっとこうしたら、後が楽になるからとか・・・と言って、自分のことは置き去りにして、優しさと正しさをはき違えてしまう方もいるかと思います。

優しさでやっている事が、見返りがなかった時、「恩を仇で返された」などという表現をする方もいるかもしれません。

それは、優しさではなく、正しさを人に押し付けているだけなのです。

それでは、権力や力を盾に、「俺に従え!」と言っている方と変わらないことになってしまいます。

本当に強い人とは、「心の余裕」を持ち合わせた、優れた人。なのです。優れた人というと、何を基準に?となるかもしれませんが、何とも比較はしません。自分軸なのです。

だから、人に優しく接する余裕がある。

自然にも、モノにも、空間にも、それ自体を大切に扱うことができて、感謝するという余裕を備えているんです。

もちろん自分の身体が使えることが当たり前ではなく、「有難い」ことだという事を知っている。だから、今日一日の身体の状態も把握できるし、自分の身体の声も聴ける。

我慢強いという事が、強い人なのでもなく

力が強い人が強い人でもなく

権力や地位を得た人が強い訳でもありません。

高校野球の甲子園をテレビで見ていると、強豪校が、敵である相手選手が負傷した際、一目散に駆け寄って、チームの隔たりなく、ケアや処置をする姿も感動的ですよね。

本当に強い人というのは、勝負の世界においても、敵味方関係なく、相手への気配りができる人。優れた選手です。

例え、勝負の世界、勝った負けた、順位はもちろんつくものですが、勝ち続ける選手はいません。いつかどこかで、選手であることに一線を引かなければいけない時が来る。

そうなった時に、試合という勝負の場でしか、自分を鼓舞することができない、または、相手との比較や勝負の中のみでしか、優劣を判断することができないというのは、本当の強さを知らない状態です。

甲子園に関わらず、オリンピックや国際大会の場でも、優れた選手というのは、フィールド外においても、闘った相手選手に対しても、敬いの心を持っています。

数字で目に見えて、強いというものが、分かるわけでは無いですが、強さというものは、他者に流されない心のゆとりも持ち合わせています。

そして、今、どれだけどん底に居て、苦しんでいる選手たちでも、その苦しさを味わっているからこそ、強くなる持ち味を持っているのです。

実際に、私がサポートさせて頂いている選手たちは、無名から、北海道で入賞するレベルの選手になった選手も沢山います。

環境ではなく、強い人になるには、サポーターの声掛けと、コーチャブルである選手との関係も必要です。

自分自身が、目標とするものがあるのなら、または、対人関係の中で生きて心が弱ったり、身体が少し疲れ気味なら、少し「心の余裕を持った優れた人」について考えてみてください。

自分にはできないではなく、自分にもできそうな事から、コツコツ始めてみてください。

今日は、トレーナー目線、治療家目線でお話させて頂きました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました☆

皆様にとって笑顔あふれる一日となりますように(^^♪

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